父娘の湯巡り日記 福島〜新潟−３ 2003・8・25
おーい起きるぞぉ。娘「ほーい、おはよう」。今日も朝からいい天気。
顔を洗って、さぁ出かけよう。
と言ってもあまりに近い関川の湯沢温泉。あっと言う間に着いちゃった。
こじんまりした温泉村という風情。渋くていいなぁ。共同浴場に行く。湯番のおばあちゃん、朝食の手を止めて「どうぞどうぞー」。こういうお風呂にピッタリのおばあちゃん。
先客にじさまが二人いて「いいよ、埋めて入って」。はい、埋めずには入れません。遠慮加水して朝からキリっと熱い湯。
(関川)湯沢温泉 湯沢共同浴場 0254-64-1441(役場) 6:00-18:00 \150/150
すぐ隣の高瀬温泉は看板に統一感があって、素晴らしく素朴で清潔感のある温泉街。お客を見送る活気のあるお宿へ娘が突入。\500/300で丸でしたが巨大な古代桧風呂は残念ながら循環。
頭洗おう。娘「そうだね」。循環の時は入浴をそこそこにして他を楽しむ。娘は備え付けのシャンプー・リンス・ドライヤーをたっぷり時間をかけて使う。
うーん、と思わず唸ってしまう佇まいの曇母(きら)共同浴場。近くの空き地に車を止めて入ってみる。当番の名札が沢山下がっていて、誰も居ない。
百円玉二つ透明な箱に入れてお風呂へ。どうしたのと言うくらい熱い！ばんばん加水するけれど、でもやっぱり遠慮しちゃう。娘「うむむー」。
出た後も汗が引かない。娘「あじーよー、あじー」。
車で冷水を飲んでるとおじいさんが母屋に入って百円玉を見て「おや？」という様子。
きっと今日の当番なんだろうな。何かいいなぁ。
曇母温泉 曇母共同浴場 0254-64-1441(役場) 6:00-18:00 \100/100
吊り橋を歩いて渡って行く鷹の巣温泉。手前の旅館は「立ち寄りお断り」の看板。
一度は泊まってみたいと思っていたのでアターック！自動ガラス戸を開けると女将らしき老齢の人が従業員用のドアから出てきた。おや？はなからひどい形相。お風呂へ入れて頂けませんか？と尋ねたら「お断りします」とドアをぴしゃり。フロントまでも入れて貰えない門前払い。泊まりたいなんて気持ちは粉砕。
奥に進んで喜久屋のフロントに行くと女将が露天まで案内してくれるじゃない。思わず二人で小躍り。点在する離れを抜けて、女将「ごゆっくりどうぞ」。
露天は貸し切り。娘「うっひょっひょー」。
熱いので備え付けのホースで加水して入る。娘「うれしいねー」。
お、敵機だ。娘「とりゃー」と撃墜。蟻の頭に落としてやるとわんさか寄ってきて小躍りするように持って行った。
鷹の巣温泉 喜久屋 0254-64-2393 13:00-18:00 \500/500
あえまぁ、もうお昼。昨晩見つけた「うなぎ」ののぼりの店に行ったものの人の気配が無い。娘「どう見てもおいしくなさそうだね」。やめよう。
胎内温泉に行くまでに何かあるかもと車を進めたら何にもなくて食いっぱぐれ。
娘「何だここはー？」。胎内温泉は山の中の広大な敷地に巨大なゴージャスホテルが建っていてまるでお城。入る？娘「パス、パース」。
お、ありがたい、コンビニがある。敷地内にコンビニがあって弁当をぱくつく。娘「んー、うまいぞぉ」。
新樽ヶ橋温泉に着いたけれど、うーむ。入る？娘「パス、パース」。
しかし名前が紛らわしい。ここが国民宿舎「胎内グランドホテル」、さっきのゴージャスホテルが「ロイヤル胎内パークホテル」、隣の国民宿舎が「胎内パークホテル」。
あやめの湯、名前だけ聞くとそそらないけれど行ってみよう。足湯があるので足を浸けてみる。おや？油臭い、入ってみよう。
自噴からポンプになったとは言うものの嬉しい掛け流し。しかも黄褐色の湯は油臭い。
暖まっては温いシャワーを掛け合って何度も入る。娘「この臭い久しぶり」。
飲泉設備が新設されていて許可待ちだとか。
新発田温泉 あやめの湯 0254-26-1173 7:30-22:00 \400/250
日本一の硫化水素含有量の月岡温泉。共同浴場「美人の泉」に入る。残念ながら湯は循環。でもこの色を見るのと源泉を飲んでみるだけでも価値がある。娘「うぇー！なにこれ、まじぃ！」。
高橋館、東栄館、ひさご荘は10:00-16:00 \800で立ち寄りさせてくれるらしい。次は是非掛け流しに入ろう。娘「調べとけよ」。
月岡温泉 美人の泉 10:00-21:00 \500/300
出湯の共同浴場は何処？あちこち車を突っ込みながらぐるぐる回る。
娘「あった！」。ありゃりゃ、またもや娘が見つけた。
村の無料駐車場に止めて歩く。渋い、実に渋い、凄い！。
ちょっと熱めの湯に浸りながらレトロな様子を噛み締める。造りも至って素朴。娘「いい感じだねー。こういうの渋いっていうの？」。
湯上がりにコーラを飲みながらぶらぶら素朴な湯の村を散歩する。娘「いいよねぇ、こういうところ」。いいねぇ。
出湯温泉 共同浴場 0250-62-3009 6:00-20:00 \150/100
元旅館だったろうなぁと思われる古い建物に薄暗い客室で大勢がごろ寝してる。朽ち果てに身を任せるような新津温泉の印象は強烈。娘「ひえー」。
油臭のする源泉が掛け流されてる。けどこのパイプは何？火傷する程熱い湯がゆっくり出てる。聞けば湯が温い時は加熱するんですと。あれあれどうしましょ、吸い込み口は湯船。これじゃ、ある時は掛け流し、ある時は循環。
でも、この仕組みの循環ではレジオネラ菌の繁殖はなさそう。お湯はとっても良いし風情も極めてるので別格にしよう。
新津温泉共同湯 0250-22-0842 7:00-19:00 \300/200
やっぱりデラウェアが食べたい。すぐ近くにスーパーがあったので行ってみる。あったあった４房３９８円。
レジに並んでびっくり。レジを打ちながら同時に山程の買い物を袋詰めしてる。凄いなぁ。
デラウェアをパクつきながら帰路。娘「やっぱこれ、おいしい！」。
娘「ねぇねぇ、滝が全部温泉っていう所はいつ行くの？」。
おいおい、そう言うのはもっと早く言えよ。
とっても幸せな湯巡りさせて頂きました。ラッキーばっかりで神様ありがとう！
