父娘の湯巡り日記　福島〜新潟−２　2003・8・24

眩しい日差しで目が覚めておはよう！「おはよう！」。いい天気だぁ。
さぁ今日も行くぞぉ。娘「おー！」。

白布温泉へ向かう。田舎道は空いてて気持ちいい。去年の春休みに娘が攻め落とした小野川温泉吾妻荘の前を通り過ぎる。情景を思い出すと懐かしさが溢れる。
向かったのは唯一かやぶき屋根が残る西屋。娘が「行って来る」と言って交渉に行ったけれど時間が早いのでだめかな。お、娘が手で丸、すごいなぁ。
重厚な木造はやっぱりいいな。中に入るだけで心が落ち着く。
打たせ湯でじゃんじゃん湯船を満たして外へ流れていく。
誰も来ない湯殿でのんびり朝から湯浴み。贅沢。
帰り際東屋を覗いたら立派に立ち直ってる。次来た時は是非寄ってみようっと。
白布温泉　西屋旅館　0238-55-2480　12:00-15:30　\500/500

グォーッとエンジンを唸らせて新高湯への坂を登る。テラちゃん頑張れー！あらら水温計がピンと跳ね上がっちゃった。しばし風上に車を向けて休憩。レンタカーが登れずに同乗者に降りて貰ったこともある急坂。あわてないあわてない。
ふむむ、こんな道を雪降る中歩いて登ったとは半七師匠恐るべし。
ここも早過ぎだったけれど女将さんは「間に合うかしら、行ってみて」。掃除の時間でお湯を抜くところだったのでした。「入ってる時は掃除しませんから急いでね」ともおっしゃってオマケに娘タダ。
掃除担当は根っこ露天風呂を清掃中で眺望露天風呂へ行くと誰も居ない。二人でホクホクにんまり顔。
娘「亀さんやってー」。久しぶりだねー、いいよー。娘が背中に乗っかって風呂を動き回るという、大きな露天で誰もいない時にしかできないお遊び。駅ー駅ー、湯口駅でーす。お飲みになる方はここでお願いしまーす。ほらね、誰かいたらできないでしょ。
掃除担当はここを後回しにしてくれて女性専用露天に。のんびりさせて頂きました。
建物もすっかり建て直されてる。いいなぁ、また泊まりに来よう。
新高湯温泉　吾妻屋旅館　0238-55-2031　12:00-16:00　\500/250

大平への道は狭いなぁ。対向車は皆へたくそ。「もたもたしてんじゃない！」と娘怒る。
石で車止めして歩いて急降下。「きびしいねぇ」ホント、膝ガクガク。この急坂を軽四駆で登り降りしてた元村会議員の老旦那の車を押したこともあったっけ。娘「へー」。カミさんとで何度かお茶した話し好きの老旦那は「ここまで道を通す！」と言ってたけどできてません。ある意味、できなくて良かったんじゃない？娘「そうかなぁ、しんどいよ」。
広々した混浴露天は谷間の川に面して実にいい景色。流される前は無かった女性専用もある。
娘「あれぇ、すぐにのぼせちゃう。どうしたんだろう」。それは水不足だ。
母屋に入って冷たい水をたらふく頂く。しばらく休んで内湯やらあちこち探検。
「あーいい臭い！なにこれ？うなぎ？腹減ったー！」と娘。昼過ぎだし戻って何か食べよう。
ポカリを１本づつ買って急坂を休み休み登って帰る。しんどい、やっぱり道は作るべきだ。
おや？車止めの石を山側に置いてる車がいる。娘「意味無いじゃん」。
大平温泉　滝見屋旅館　090-302-41726　8:00-17:00　\500/250

うなぎ屋は見つからなかったけど米沢ラーメン屋を見つけて入ってみる。メディアに掲載された時のコピーがペタペタ貼ってある。へー、偶然いい所に入ったみたい。おー、味噌ラーメン旨い。
上花輪　0238-21-8678　味噌ラーメン\700


午後３時。さぁて、これからどうしよう。姥湯に泊まっちゃおうか遠刈田の方にしようか、はたまた湯野浜の方にしようかな。娘「どっちでもいいよぉ、わかんないから」。
姥湯に電話したら、旦那が「一杯です」と。
えーい！日本海に行こう！娘「おー！日本海かぁ！そうしよう！」。
目指すは湯田川。13号線を北上だけど時間かかるだろうな。と上山で何？この高速。地図にもカーナビ君にも無い。乗っちゃえ乗っちゃえ。
東北中央道で山形道に繋がっていてラッキー。あー、デラウェア買いそびれたー。娘「ぶどう食べたいよう」。

５時頃湯田川に着いて正面湯の並びの大井商店でデラウェアを探したけどなくて大きめのぶどうを買う。正面湯のことを聞いたらこの店で風呂の鍵を借りて店の駐車場を使わせて頂くシステムで手間が省けてこれまたラッキー。
熱めの透明な硫酸塩泉を気持ちよく掛け流し。でもちょっと熱いなぁ。娘「あちいあちい、もう出たいよう」。熱いのは気持ち良くないね、出よう。
ぶどうを公園の水場で洗って頂く。娘「えー？どうやって食べてるの？」。つまみながら吸って歯とベロで種を前歯の前に分けるんだよ。娘「んー、うまくいかないなぁ。んー、あ、こうか！」。
湯田川温泉　正面湯　0235-25-7678(案内所) 7:30-21:00(商店) \150/150

ぶどうを食べながら湯野浜に向かって移動。公衆浴場はどこだどこだ。娘「あったあった」。
路上に止めていると犬の散歩してた人が大声で「そんな所に止めてないでこっちこっち。捕まっちゃうよー」。無料の駐車場を教えて頂く。ありがとうございます。
へんてこりんな形の建物だねぇ。どこが入口なんだろう。ここだここだ。
風呂は薄暗くて独特な雰囲気で塩ょっぱいお湯が掛け流し。でも熱い！
加水ホースを抱えて順番に入る。ダメ、熱い。娘も「んー！熱い！出る！」。
脱衣所に出ても汗が止まらない。汗でびしょびしょ。
湯野浜温泉　上区公衆浴場　0235-75-2258(協会)　6:00-22:30　\90/50

ぶどうを食べながら由良へ。浜辺の温泉はどこ？どこ？と路地裏をどこまでも進んで行ったら目の前に出現。でもどう見てもここは車が来てはいけない感じ。
車を戻して歩いて出直すと別な所には車進入禁止の看板。やっぱし。
海水浴場の真ん中に建っているから夏の昼間は混むんだろうなぁ。
今はとっぷりと日が暮れてるからか誰もいない。波の音を聞きながらじゃんじゃん加水して久しぶりにゆったりしちゃう。娘「やっとのんびり入れたね」。
由良温泉　由良温泉センター　0235-73-2915　6:00-21:00　\300/150

ぶどうを食べながら温海へ。おー、やっと食べ終わった。
温泉街をぐるぐる回りながら正面湯を探す。どでかい旅館が建ち並び圧倒されてしまう。娘「あったあった！ここここ！」。
こじんまりと建っていて協力金入れの箱があるだけで無人。でもとても清潔。
でも熱いー！何人かいたので思い切り加水することもできず我慢して入る。んー、やだやだ。娘「あちーよー」。
途中で見つけた広い足湯に寄って、娘の「せーの」で足を浸ける。ぎょえ！熱い！
あちこちの旅館から楽しそうな笑い声が聞こえる。娘を旅館に泊めさせてやれない貧乏旅、情けなくなる。娘「そう？車の宴会が一番楽しいんだけど」。うう。
温海温泉　正面湯　0235-43-3547(観光協会)　6:00-23:00　\200/200

午後９時を回ってしまいコンビニで腹ごしらえ。新潟県の道の駅関川まで行って宴会。テレビがばっちり見えた道の駅関川、心喜ぶ旅はまだ続くのでした。
娘「のんびりで良かったよ。しみじみできたよ」。ううぅ。