父娘の湯巡り日記　山陰編−１

山陰は遠いなぁ。娘は冬休み。えーい、行っちゃえ！
２６日。14:00出発。障害があったら二日かけて山口へ、無ければ兵庫の北へ。雪も帰省も無く順調に東名、名神を西進、吹田通過21:00、早通。中国道から舞鶴道へ転線、北上して22:30西紀SAで車中泊を決めてバットマン鑑賞。娘「お疲れ様ー！かんぱーい！」。

天橋立を観光。松林の中にいるより、娘「外から眺めるほうがいいね」。


２７日。京都一の湯量という伊根温泉桜泉閣へ。誰も居なくて男湯へ娘と一緒。大きな露天のお湯は強烈な循環、底から湯が盛り上がってる。３つの源泉で800�g/minは何処吹く風で「濾過循環泉　飲用禁止」とも。でも二人だけのお風呂独占は贅沢でたまんない幸せ。娘「いいじゃんここ、ゆっくりしていこうよ」。
伊根温泉　桜泉閣　10:30-20:00　\500/350

うひゃー、丹後の海岸沿いの国道は狭くてクネクネで速度上がんない。時間ばかりが過ぎていく。腹減ったなぁ。
おおお！！！蟹！蟹！蟹だ！松葉蟹！高いんだろうな。でもいいやちょっと贅沢しちゃお。小さい蟹を選んで料理して貰う。娘「こいつこれから食べられちゃうんだぁ」、と言いながら嬉しそう。
半分こして、いただきまーす。うまーい！娘「たまんなーい！」。徹底的に食べ尽くして気が付けば１時間半もここにいる。娘「ここまで食べられたらこいつも本望だね」。んだんだ。お腹一杯にしてあげられなかったけど満足の様子。すまん。


やっとこ久美浜温泉に着いて二手に分かれて入湯。岩肌が露わな広々とした露天が特徴的。露天は３９℃位、内湯は４２℃位で交互に入って楽しんじゃう。露天の湯口はどこだとまさぐっていたらおじさんが座る石の下からじゃんじゃん。何だよって顔で見るなよぅ。
久美浜温泉　湯本館　0772-83-1071　8:00-21:00　\400/100



城崎温泉(きのさき)に到着。リニューアルして立派な一の湯は見るだけにして、プラプラ歩いて御所湯(ごしょゆ)へ。丸い湯船が二つと温泉ミストサウナ。女湯に行った娘「写真撮れなかった」と残念そう。
いい感じの雰囲気なのに、０５年７月にリニューアルされるんだそう。勿体ない。
城崎温泉　御所湯　0796-32-4141 (協同組合) 7:00-23:00　\500/250

出てプラプラしてソフトクリームでもと思っていたら冷たい雨。ひえー、駐車場まで走って戻ったけどびしょびしょ。いっぺんに冷えちゃった。ソフト買う？娘「いらない」。

この鉄橋から列車が風で落ちたんだよ。娘「ひえー」。回送だったから列車は車掌さんだけが亡くなったんだけど落ちて来た下の人が５人亡くなったんだ。娘「うわー」。別線付け替えで無くなる予定の餘部鉄橋(あまるべ)をくぐりながら合掌。

渋ーい佇まいで見るだけで嬉しくなっちゃった七釜温泉公衆浴場。何人かいたけれど娘ここは一緒に入りますと。受付のおばさん「小学生？一緒に入る？」二回もたまげてくれました。内湯でまったりしながら二人で写真を撮っていたら、おじさんが「そこの扉の向こうでいいのが撮れるよ」と小さな物置のような扉を指さします。何でしょと屈んで開けてびっくり、娘と顔を見合わせちゃいました。大きな釜風呂があったのです。
娘「お先ー！」と走ってドブーン、ザバザバー。一緒に入ってザバザバー。これはかなり楽しいです。娘「うひょひょー、いいねぇ！」。お湯は温く調節してあるとかで内湯と行き来してまたまったりまったり。娘「ななかまのかまってこれ？」さあ？。
０５年７月に新しい施設が出来たらここは閉鎖なんですとおばさん。えー？それは絶対、非常に勿体なーい！
七釜温泉　公衆浴場　0796-82-4580(観光協会)　8:00-20:00　\200/100



湯村温泉に到着。夜の帳が降りて川を挟んだ温泉街は良い雰囲気。娘も「いい感じの所だね」。薬師湯に寄っておじいさんが居るだけと分かると娘はコソッと男湯に入って来た。丸い湯船の適温にお湯に浸かってしみじみ。見てきた景色の中にいると思うと何とも嬉しい。
湯村温泉　薬師湯　0796-92-1081　7:00-22:00　\300/200




湯上がりに荒湯の97.4℃の源泉を見に行く。調理したりお湯を湧かすのを眺めながら足湯をプラプラ。なるほど、だから近くで生卵を売っていたんだ。お風呂に入る前に卵を浸けて、出てきてここで食べたかったな。娘「パパー、卵の殻がいっぱいあるよー」。くそー、やっぱり。
町はずれのコンビニで夕食とおつまみを買い込んで移動。



頭からお湯をかぶる風習があったという湯かむりの岩井温泉。岩井屋に行って雑誌のパスポートを見せたら、無料なのに嫌な顔ひとつしないでそれはそれは丁重に扱われてしまう。返って申し訳ない気持ち。
適温の源泉が湯船の底からふつふつと湧き、獅子脅しの音が染みわたる素晴らしい湯殿は格別。しかも貸し切り。こういう持て成しはもうダメ。娘「ここすごくいいねぇ。ゆっくりしたいな」。同感、思い切り溶けさせて頂きましょう。感謝感激でありました。
カルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉　50.0℃　pH7.4　154.74Ｌ/min　自然湧出
岩井温泉　岩井屋　0857-72-1525　11:00-19:30　\750/750

鳥取砂丘の近くには道の駅がない。鳥取砂丘PAというJHとは無関係の駐車場へ行ってみたらトイレはあるけれど真っ暗。娘「不気味」。

もう少し進んで砂丘センターの駐車場に行ってびっくり。砂丘が綺麗なイルミネーションで飾られていて見事。ここにしよう。娘「賛成！」。
砂丘を登ると見事なイルミネーション！。これは一見の価値があるね。娘「すごいねー」とホクホク顔ではしゃぐ。

今宵は100円で借りてきたもう一つのバットマン。パロディかと思って見ていたら正真正銘の大昔のバットマンで、懐かしいと言うか幼稚な馬鹿馬鹿しさに娘と腹抱えて笑ってしまって就寝。娘「このバットマン、でぶ！」。サメに片足かじられながら、もう一方の足で蹴っている姿がスバラシイ。100円で笑えた。