父娘の湯巡り日記　山陰編−２

２８日。朝起きて砂丘を見学。娘「へー、これが砂丘かぁ」。夜とは打って変わった景色にしばし見入った様子。寒いなぁ！空は曇天で小雨、雪になりそう。



山道を登っていたら、娘「おやー？雪ー？」。雨が雪になって見る間に道路が真っ白に。高度が上がる分だけ積もってく。娘「はい、ブレーキテスト！」。はい、ブレーキテスト！凍結なし！ブレーキよし！娘「よーし」。



今日の一湯目は三朝(みささ)温泉、橋のたもとの混浴露天風呂。橋を歩きながら見事に丸見えだね、お、誰もいないぞ。二人ともついつい小走りになっちゃうのは温泉バカの証拠。
ぱぱっと脱いでお湯に浸かればいい湯加減で、河原の風景もまた格別。傘さしながらってのもおつだね。娘「このでっかいユズみたいの何？」？？でっかいユズということにしておいてくれ。看板に水着・下着での入浴を禁ずると書いてあって、娘「いいね！当然だろ」。変わりばんこに傘さしあって服を着てお風呂に敬礼。
三朝温泉　河原の湯　0858-43-0431(観光協会)　24h　\0



奥津温泉に着いたころにはすっかり天気回復。東和楼は何処？迷い込んだ駐車場で大工さんが仕事してて聞いたら「ここだと思うよ」。指さす建物を見たら改築中のシートにすっぽり覆われた東和楼。思うよって、施主の名前がおぼろげなの？
玄関もまた土足シートが乱舞していて、居たのは休憩中の大工さんひとり。わざわざ女将さんを呼んで来てくれました。こんな状況でも良いものかと思いつつ無料のパスポートを出したのですが、気持ちよくどうぞー。ありゃー、何とありがたいお言葉。
湯殿に通じる地下通路が何ともエキゾチック。湯船の端に深い深い穴がポッカリ開いていて足を入れてみたけど真実の口みたい。娘「足入れたーい、けどコワーい」。誰も来るはずのないお湯をたっぷり楽しまない訳がない二人なのでした。
０５年７月完成予定、合併話しがあるとか。
奥津温泉　東和楼　0868-52-0031　10:00-16:00　\500/250



東和楼の駐車場の奥と旧国道の橋のたもとに共同湯があって、橋のたもとの洗濯場はそそります。おばあさんが温泉の湯で洗濯をしていて、その奥が湯船。表にはこれもまた見事に橋から丸見えの河原が望める露天が。適温で湯量豊富、凄い所だ。娘「お湯が溢れてるよねー」。





般若寺(はんにゃじ)温泉への石段を降りて行くとパッと開けて農家に迷い込んだような茅葺きの母屋。女将さんに離れの湯屋に案内されて鍵を開けて貰う。露天もセットで１時間貸し切りですと。別世界が目の前に現れ娘と顔を見合わせてほころんでしまう。お湯は４０℃位。まったりしちゃいましょう。娘も「いいねー」。露天に行ってみたら谷間の川面が手に取るように見えて景色も抜群。
客室は別棟に３部屋あるだけで、娘「隠れ家みたい」。
般若寺温泉　0868-52-0602　11:00-14:00　\1000/500





郷縁(ごうろく)温泉の石段を登ってこんにちはー。女将さんが時計をチラと見て「ぎりぎりでしたねー」。はい、ぎりぎり間に合いました。
一つしかないお風呂は混浴で、湯船の底は源泉がブクブク湧き出る自然の岩。Ｖ字になっているけれど以外に体が収まる。娘「すごすぎるー」とやんや。温い源泉と加熱した循環の湯を行ったり来たり。誰もいなくて、またもやまったりしちゃうのでした。
郷縁温泉　郷縁館　0867-62-2261　11:00-16:00　\500/300


近くの真賀温泉にも寄って幕湯という混浴へ。娘「深ーい！」。穴蔵のよう。殿様が入った時に幕で隠したから幕湯、娘「つまんねー」。さわらないでという竹筒がじゃんじゃんお湯をが出しながらユラユラ揺れてる。娘「おやー？抜けちゃったよ」おいおい我々が抜いたみたいじゃん。元に戻さねばとまさぐったら穴に刺さってるだけ。元のようになったけどまた抜けちゃうな。そっとしとこっと。
真賀温泉　温泉館　0867-62-2953　7:00-22:00　\250/130



湯原温泉で夕暮れ。砂湯に浸かっていると旅館街とダムがいい感じに暮れていく。娘「油屋？千と千尋のとは違うなぁ」。別館が見えて似ても似つかないけど本館はちょっと似てたかな。台風でダムから大放流されて水没した砂湯だけど見事に復活という感じ。地元らしいおっさんがやって来て、昔は底から湧いてたんだ、今は町の湯を持って来てんだ、と湯に浸かりながら大声で相手無しに騒ぎ始めた。何しに来たんだ、帰れよ。いーよ、こっちが帰ってやる。娘「バカおやじ」。
帰り際にじっくり見た油屋本館、娘「んー、雰囲気はあるかな」。
湯原温泉　砂湯　0867-62-2526(観光協会)　24h　\0

淀江ゆめ温泉白鳳の里へ行くには行ったけど。ねぇ、「パス」。

コンビニで夕飯を買い込んで今後どうなってもいいようにして移動。


皆生(かいけ)温泉は風俗が目立つけれど、何処か温泉を楽しませてくれる所はないの？探したらありました、旅館三井。大人も子供も同じ料金だと言うので女将さんにマケてくれと頼んだら気前よく娘タダ。湯殿まで案内されて男湯に誰も居ないので尋ねてみると、どうぞ、で娘も男湯。決して大きくない湯船だけれど何の細工も無くて、苦くて塩っぱいお湯を堪能するには充分。窓を開け放って、娘「うひょー、気持ちいいー」。お湯と空冷を、繰り返し繰り返してホクホクしちゃったのでした。
皆生温泉　旅館三井　0859-22-3210　15:00-21:00　\500/500

高速と一般道が入り乱れる国道９号線を西進して夜のうちに湯の川まで移動。道の駅湯の川で夕飯を食べてDVD鑑賞。ローワン・アトキンソン(Mr.ビーン)のスパイ映画ジョニー・イングリッシュに二人で腹を抱えちゃう。